roentgen レントゲン

歯医者さんの道しるべ

■なぜ事あるごとにレントゲン(X線)写真を撮るの?
歯科医院に来たことがあれば、誰もが通る道であろう「レントゲン撮影」。口にはめる器具が大きすぎて「拷問を受けているみたいだ!」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか…(笑)
しかし、このレントゲン写真は非常に大切なもの。「骨の中の状態」「虫歯の大きさ」「(歯周病であれば)骨の溶け方」など、私たち歯科医が患者さんの診療に必要な情報を得るのに最適な資料なんです。レントゲン写真があるのとないのとでは雲泥の差がつきます。つまりレントゲン写真は、私たち歯科医が誤診をせず「正しい治療をするための第一歩」でもあるんです!

■根管治療はすべての治療の「基本」
「根管」とは「歯の根っこ」のこと。歯医者さんがよく「歯の神経を取ります」とか「歯の根の治療をやり直します」と言っているのを聞いたことはないですか?これが「根管治療」です。
たとえば、家を建てるには「基礎工事が重要」といわれますよね。どんなに見栄えが素晴らしい建物でも、基礎がしっかりしていないとすぐに不具合が生じてしまいます。
それは歯も同じで、神経を取る必要が出たとき、きちんと処理をしたうえで詰めものや被せものをしないと、のちのち問題が出てくるんです。
では、根管治療はどうやって行うのか、以下の「根管治療の流れ」を見ていきましょう。

FLOW 根管治療の流れ

  • 虫歯の除去

    まずは虫歯を取り除き、神経も特殊な針のようなもの(「ファイル」と呼ばれます)で取り除きます。
  • 炎症の鎮静

    患部の炎症が強く出ているときは、神経が通っていた箇所にお薬を詰めて炎症を鎮静。このとき「根の中に入っている菌が多い」「菌が根から出てしまい、骨の中にまで入っている」場合は、何回かに分けてお薬を付け替える必要があります(通常3~4回ですが、症状によっては根気よくこのステップを踏まないといけないことも…)。
  • 患部の密封

    炎症が消えて菌がなくなったことを確認できたら、根管に再び菌が入らないよう、特殊なお薬で患部を密封。そのうえで、歯科技工士さんに依頼して被せもの(銀歯など)をつくっていきます。
  • 最後に

    これまでご紹介してきた工程は、すべて手作業で行います。そのため、手技の正確性と丁寧さが根管治療には重要になるのです。